窓リノベ2024
皆様ごきげんよう。設計課A型さんです。
師走に入り年の瀬の寒さが身にしみる季節となりました。
ふとんから出たくい葛藤と毎朝闘っている私ですが、皆様はどうお過ごしでしょうか。
さてさて今回はそんな冬の寒さに効果的な窓の改修について取り上げたいと思います。
タイムリーなところでいうと国の補助金事業である「先進的窓リノベ事業2024」が発表されましたので、こちらをメインにお話します。
窓の改修についての補助率が約50%という大型の補助金事業なのですが、今年から始まり来年度も継続となりました。本年は多くの受注をいただいてリピート工事を受けるほど評判も大変良いものでした。
特に内窓設置に関しては、施工が簡単であること、設置効果が高いこと、補助金の補助率が高い上、比較的に安価であること と1番のお勧めです。
■内窓の写真
施工前 施工後
既存窓の内側にもう1つサッシ(内窓)を追加したものになります。
■メリット、デメリット
[メリット]
・断熱性能向上・・・・・・夏の暑さ、冬の寒さの軽減
・結露の防止・・・・・・・複層ガラスにより内側のガラスが冷えにくくなるので結露も発生しにくくなる
・防音性能向上・・・・・・戸の枚数の増加(既存+新設)、また気密性の高い内窓の設置により音が伝わりにくくなる
・省エネ性能向上・・・・・断熱性が高まることで冷暖房費を抑えられる
[デメリット]
・2重の窓になるので窓の開け閉めが倍になる
・窓の数が増えるので掃除の量が増える
・見た目
EX)サッシが2重になるのでスッキリ感に劣る
和室等では障子戸を取外しする必要がある
既存サッシの内側に取り付けるので少し圧迫感や部屋が狭くなった感じを受けることも
メリット、デメリットそれぞれありますが、デメリット分を差し引いても十分にメリットの効果が期待でき、体感してもらえると思います。
(デメリットが気になる方には、内窓ではなく、カバー工法やサッシ自体の交換という選択肢もあります)
■補助金について
※上表↑補助金額リスト。赤枠内が内窓。
内窓については補助率平均が約50%なので上表↑から大まかにどの程度の費用になるか想定してもらえるかと思います。
窓の改修になぜこんなにも手厚い補助金が用意されているかというと、断熱性能向上の観点からみた時に窓の改修が1番効果的だからといえます。
住宅における熱損失(熱が外部に逃げる量)はざっくり、現在の基準の住宅でも40%、一昔前の単層ガラス窓の住宅では60-70%くらいになります。
壁に対して窓の比率は小さいものですがそれでも窓からの熱損失が1番大きいのです。
だからこそ窓改修はお客様にとっても効果を実感してもらえて満足度が高い改修といえます。
特に内窓設置は断熱改修(壁、床、天井、サッシ)の中でも手軽に実施できて、効果も高いものなのでぜひこのチャンスをご利用いただいて、快適な暮らしの一助になればと思います。
ではまた次の機会に。A型さんでした。