” 窓 ”
設計部Aです。
各月程度にブログ担当しますのでよろしくお願いします。
CO2削減の取り組みは以前から社会全体でなされてきましたが、建築分野でも低炭素化やZEHなど住宅の高断熱化、高効率設備導入などが推奨され、補助金給付や税制面での優遇される制度が増えてきました。
そこで重要になるポイントが外皮性能(断熱性能)なのですが、とりわけ窓は熱損失の半分弱を占める重要な箇所です。
今回は、「窓」についてざっくりとお話します。
■単層ガラス窓
1枚のガラスをはさみ込んで作られたシンプルな窓
ガラス1枚を挟んで直接外気と接するので、断熱効果を期待するのは難しいです
■複層ガラス窓
複層(2~3枚)ガラスの間に密閉空気層をはさみ込んだ窓で現在の主流です
さらには表面に金属被膜をしたLow-Eガラスを使用したもの(表面がミラー状に反射して見えるやつです)や、中空層部分に空気の代わりに断熱効果の高いアルゴンガスを注入したもの等があります
Low-Eガラスにはいろいろな色の種類があるのですが、実は色によって太陽光を反射するタイプ(夏場の日射を防ぐ)と吸収するタイプ(冬場の断熱性重視)に分かれています
断熱効果が期待でき、ガラス層は2枚より3枚、中空層を厚くする程、また、Low-Eガラスにすることでより高い効果が望めます。
断熱効果が高まれば、光熱費を抑えるだけでなく、結露の発生を抑えることで住宅の劣化防止にもつながります。
長く住まう家ですので、快適性や劣化を防いだ長寿化なども考えていただきたいです。